近年、多くの企業で女性リーダーが増えつつありますが、「存在感が足りない」「リーダーシップが伝わりにくい」という評価が課題となることも少なくありません。
これらは、女性たち自身の問題ではなく、従来の社会的教育やアンコンシャスバイアス（無意識の偏見）など見えない要因が影響している可能性が高いのです。
活躍する女性を阻む、潜在意識の壁
例えば、日本社会では幼少期から「女性らしさ」が求められることが多く、自己主張やリーダーシップを控える教育を受ける傾向があります。また、長く男性が主役だったビジネス界では、女性が補助的な役割を期待されてきた歴史がアンコンシャスバイアスを生んでいます。このような潜在意識は、女性自身が自分で無意識のうちに一歩引いたり、強さや存在感を発揮することにかえってストレスを感じる原因となり得ます。
それらが直接の原因となっているかはわかりませんが、時折問題として浮上するのが「インポスター症候群」と呼ばれる心理的傾向や内面症状で、自分の成功や人からの称賛を心から受け入れられず、あたかも自分自身が周囲の人をだまして本来より高い評価を不正に受けているような考えや感覚に陥ることです。男性にもこの症状が見られることがあるそうですが、多くは女性、しかも成功した女性に見られがちであることが言われています。近年ではFacebook（現 META）のＣＯＯであったシェリル・サンドバーグがこの症状に悩まされていたことがわかり、話題になりました。
これらの無意識の影響を看過してしまうと、女性リーダーの可能性を狭める壁となる恐れがあります。女性リーダー自身も、自分自身で見えない壁と戦っていることがあり、「努力しているが軽く見られがち」「リーダーとしてふさわしい振る舞いや装いがわからない」と迷う声をよく耳にします。
では、どうすればこの壁を乗り越えられるのでしょうか？
本質的な社会的スキルを身に着ける
その答えの一つが、「エグゼクティブプレゼンス（Executive Presence）」を磨く機会を作ることです。
エグゼクティブプレゼンスとは、リーダーとしての信頼感や影響力を瞬時に周囲に伝える能力のこと。これは生まれ持った才能ではなく、後天的に習得可能なスキルです。
エグゼクティブプレゼンスの主要な要素は以下の通りです：
• 他者を惹きつける対人魅力
• 明確で説得力のあるコミュニケーション力
• 堂々とした立ち居振る舞い
• 自己制御と影響力となる自信
これを身につけることで、以下のような成果が期待できます：
• 初対面でも一目置かれる信頼感と存在感
• 会議やプレゼンでリーダーとしての影響力
• 周囲に左右されず自分の軸に沿う考え方や行動
エグゼクティブプレゼンスは本質的な社会的スキルであり、本来男女差はありません。
しかし、女性の現状や特有の課題を考慮し、女性に特化したエグゼクティブプレゼンスの研修を採用する企業も増えて来ています。
当社の研修でも、性別を問わず本質的なリーダーシップを構成するスキルを提供しながら、女性リーダー特有の課題に寄り添ったアプローチ、女性が実践しやすいスキルをお伝えしています。
未来に投資する第一歩は、現状に目を向け、必要なスキル獲得の機会をお考えいただくことです。エグゼクティブプレゼンスはそのソリューションとなり得ます。よろしければご相談ください。
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