ビジネスの現場では「自信」は重要な要素です。
特に、キャリアのある40代以降のビジネスパーソンにとって「自信」はますます必要になってきます。部下や後輩に影響を与える場面が多くなり、取引先からも「頼りがい」を求められる年代となるからです。この年代は、周囲との適切なコミュニケーションを取るには自分に健全な自信を持つことが必要であり、また周囲の安心や信頼を得るには落ち着いた自信のある態度が必要です。つまり、「自分で感じる自信」と「人に感じさせる自信」が必要なのです。
しかし、実際は「自分になかなか自信が持てない」とひそかに気にしている人も多いのではないでしょうか。私はそんなビジネスパーソンに「上に立つ人の資質・リーダーシップの重要な一部」である「エグゼクティブプレゼンス」をお伝えし「自分で感じる自信」「人に感じさせる自信」を育てていただいていますが、日本人はその特徴である「謙虚さ」から「自信」を確保している方は多くないな、と感じています。その経験から「自信」に悩む日本人に提案したい「正しい自信を育てるための3ステップ」をご紹介します。
ステップ1:「身につける」のではなく「育てる」意識を持つ
私たちは「自信を『身につける』」とよく表現します。確かに「人に自信を感じさせる」ためには、それにふさわしい表情や視線、態度などが必要であり、それらを使って自信があることを表現するための「知識や技能」は、社会で信頼を得る人間として身につけてよいものだと思います。
しかし、「自分で感じる自信」は身につけるのではなく、育てるものだということを理解してください。人の自信は「ゼロ」ということはまずないのです。「自信」とは自分のどの部分を掘り起こしてそれをどう認めるか、です。まるでまっさらな壁に何かを塗り重ねていくような不自然なものではありません。自分の中にあるものを育てることなのです。
最初にそのことをしっかり理解しておきましょう。それが理解できていないと、「自信がある態度」をとろうとしても虚勢を張っているような感覚に陥ったり、不自然で疲れを覚えたりするかもしれません。
特にパワフルなリーダーシップに幻想を持ったまま「自信を持たなければ」と考えると、自分に無いものを必死に取り繕うような精神状態になりがちです。無理に自分を変えるのではなく、自分らしさに向き合うこと、何かを演じるのではなく自分の中にあるものを確立するつもりでいること、最初にそのような意識が大切です。この意識が、品格・落ち着き・信頼を生む確かな存在感を導き出します。これがまさにエグゼクティブプレゼンスの本質なのです。
ステップ2:生理的な現象の制御方法を身につける
「緊張で声が震えがち」「何かあると頭が真っ白になる」「初対面の人と話すと頬が赤らむ」など、自信を示したいが生理的な、つまり自分の理性でコントロールできない身体的なマイナス反応があらわれてしまう、どうすれば・・・。
このようなことに覚えのある人も少なくないのではないでしょうか。自分ではどうにもならない身体反応は解決しづらく、辛いですね。しかし「どうしようもない」とあきらめてしまうことではありません。まず、これは本人の気持ちの弱さではなく、身体のシステム。心理にストレスがかかることで起こる交換神経の活発化、それによるホルモンの過剰分泌や心拍数の上昇、血流の抑制などのメカニズムが働くだけです。強いトラウマに基づく反応ならいざ知らず、そのメカニズムに理性的に対処することで、かなり大幅な抑制や自主コントロールが可能です。
特に日本人は、従来「精神論」を重視する傾向があり、身体作用や科学的なメンタルコントロール法を学ぶ機会はごく少ない社会環境でした。現在ではスポーツなどの現場でだいぶ研究や応用がされていますが、一般のビジネスシーンではなかなかそのようなことは学べません。エグゼクティブプレゼンスのトレーニングでは、理性的な自分のメンタルコントロールの手法も学べます。
多くの場合、緊張による「交感神経の活発化」が出発点となるので、「副交感神経優位」つまりリラックスした状態を作るワークを覚えて、精神論に陥らず自分で身体をコントロールする習慣をつけましょう。それだけでも「自分で感じる自信」「人に感じさせる自信」は高まります。
ステップ3 行動に落とせる枠組みを得る
自信は行動や振る舞いに現れるものです。それを磨き高めたいと思う場合は、ただ頭の中で「気づき・学び」を得て、そこで満足するだけでは先に進めません。手順や型を覚え、実践し、自己の中で確信としていく段階が必要です。このように、自信は単なるスキルやテクニックではなく、「自己認識」「身体制御」「再現可能な行動フレーム」という複合的な土台のうえに育まれていきます。
そして、この“正しく育てた自信”は、あなた自身を支えるだけでなく、周囲に安心感を与え、信頼されるリーダーとしての存在感へとつながっていきます。
自信がある人は、意見を押しつけるのではなく、相手の立場や感情に配慮しながらも、自分の軸を持って発言することができます。それは単なる説得力やプレゼン能力を超えて、人間的な魅力と信頼を感じさせる姿勢です。
40代以降、あなたが培ってきた経験や人間性は、自信を育てるための土壌としては十分すぎるほど豊かです。あとは、それを“演出する”のではなく“引き出して、整えていく”だけ。つまり、「あなたらしい自信」を形にするプロセスを踏むことが必要です。
この過程で得られるのが、単なる「堂々と見える」技術ではなく、相手の心に安心感を与える“深みのある自信”です。そしてそれこそが、エグゼクティブプレゼンスの核心なのです。
“演じる自信”ではなく、“着実に育つ自信”を身につけるために
信頼される人に共通しているのは、けっして声の大きさや表情の派手さではありません。
それは、
余裕のある振る舞い
相手に対する配慮と礼節
自分の意見を淡々と伝えられる落ち着き
といった“静かな自信”です。
このような姿勢は、相手の警戒心を和らげ、自然に信頼を引き出します。そしてこれは、特別な才能ではなく、誰でも「意識」と「実践」を重ねることで身につけることができます。
あなたも、ビジネスの経験を重ねた今だからこそ、「正しい自信」を学ぶ意味と価値を、きっと実感できるはずです。
この機会に、自分の内にある本来の力を見つめ直し、次のステージにふさわしい“信頼される自信”を育ててみませんか?
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