エグゼクティブプレゼンスは、リーダーとしての信頼感や影響力を言葉によらず感じさせ、存在感の確かさを形づくる重要なスキルです。しかし、日本人が習得しようとする際には、海外のビジネスパーソンにはあまり見られない「壁」が存在します。
日本人の3つの課題とは?
アテインメンツ合同会社が2010年に日本で初めて、エグゼクティブプレゼンス習得を目的とした企業研修・個人トレーニングを開始し、これまで多くのビジネスリーダーと向き合ってきました。その経験の中で日本人をエグゼクティブプレゼンス習得から隔てがちな「壁」の存在をよく感じます。
特に今回ご紹介する3つの特徴は、日本人がこれから自分のステージを上げ、グローバルに活躍する際の課題であると考えています。
1. 「見せる」意識の弱さ
日本では「どう見られるか」を気にする人は多いものの、「自分をどう見せるか」という主体的な意識を持つ人は少ない傾向にあります。これは、他者からの評価に受け身でいることが多く、自ら印象を設計する意識が希薄であることの表れであると考えます。
エグゼクティブプレゼンスは、単に外見を整えることではなく、自らの見せ方に主体性と意図を持つことが重要です。この意識が根付いていないため、日本人はエグゼクティブプレゼンスの習得に時間がかかることが多いのです。
2. 「ムラ社会意識」と同調願望
エグゼクティブプレゼンスの必要性を感じるきっかけは、多くの場合、責任が重くなったり海外との行き来が多くなったりとその方のステージが上がっていく時です。
しかし、いざ自分が習得しようとすると、「カッコつけていると思われないか」「周囲から浮いてしまうのではないか」と不安を抱く人が少なくありません。これは実際によく聞くお声です。
日本の組織文化には「目立ちすぎることを避ける」という価値観がまだ根強いところがあります。ですから集団意識としても、個人の感情としても、個の存在感を強めることに抵抗を感じるケースが多いのです。
しかし、エグゼクティブプレゼンスは自分の立場や役割にふさわしい振る舞いを選択することにより適切なメッセージを自他に理解させるスキルです。単なる自己アピールや目立つことを目的とするものではありません。そのような認識を変えることが、ステージを上げ、グローバルに活躍できるような見識を身につけるには必要です。次世代の日本人リーダーには特に求められることなのです。
3. 身につけることへの誤解
エグゼクティブプレゼンスを学ぶ際、日本人の多くは「このスキルを習得すると、自然な自分らしさを手放さなければならないのではないか?」という無意識の抵抗を感じがちです。これは、エグゼクティブプレゼンスに限らず、自分の振る舞いを人格そのものと感じ、振る舞いの改善プロセスをまるで自分の人格を何かの型にはめられるように感じるメンタリティが影響していないでしょうか。
理解しておいていただきたいのは、振る舞いは人格そのものではなく、人格を表す表現力や演出力だということです。エグゼクティブプレゼンスは特にビジネスの場において自分の社会的経験、能力、そして人格を適確に表すための表現力や演出力です。
それは個性を抑えるものではなく、むしろ表現の選択肢を増やすものです。主体性を持ってエグゼクティブプレゼンスに必要な要素を活用すれば、自分のスタイルや価値観を尊重しながら、自分が意図することにふさわしい見せ方や振る舞いを選ぶことができます。
エグゼクティブプレゼンスは習得可能なスキル
つまり、エグゼクティブプレゼンスを学ぶことは、自分を型にはめることではなく、むしろ自分の可能性を広げることに他なりません。
例えば、スポーツに例えるなら、「走り方を学んだからといって、いつも全力疾走しなければならないわけではない」のと同じです。知識やスキルを持つこと、増やしていくことで、状況に応じて適切な歩幅やスピードを選べるようになるのです。加えて、力まず速度を上げたりすることもコツでつかんでいけるでしょう。
エグゼクティブプレゼンスは先天的な才能ではなく、意識とトレーニングによって身につけられるものです。弊社では、日本のビジネス文化を考慮した体系的なトレーニングを提供し、個々のリーダーが最大限の影響力を発揮できるようサポートしています。
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