社会人になり、キャリアが進むにつれて気になり始めるのが食事のマナーです。できるビジネスパーソンならビジネスランチや正式なディナーの機会も多く、気になるテーマのひとつではないでしょうか。
特に、ビジネスランチで出される洋食。例えば、ハンバーグやステーキのようなメニューは、意外と食べ方に迷うものです。なぜなら、メイン料理とご飯とサラダなどが一度に出てきて、コース料理で使うようないわゆる「ちゃんとした食事マナー」では食べ方が違うからです。
この手のメニューの食べ方はよく筆者が受ける質問のひとつです。仕事相手と食事をするのに下品に見えるのはいやだし、きれいに食べたい、ですよね。この際ですから、「ハンバーグランチ」のような定食系のエグゼクティブらしい食べ方を知っておきましょう。
「知っているようで知らない」庶民派メニューの食べ方
ある程度のキャリアやポジションが上がってくると、マナーは「知っていて当然」という前提である程度見られるようになります。そのため、細かい振る舞い方などについて「今さらどこで聞けばいいのか……」と心細く思う人も少なくありません。
私たち日本人は、正式な食事マナーを体系的に学ぶ機会がほとんどありません。あってもフランス料理などコース式のマナーをいちど型通りに教わるくらいでしょうか。
ですから、フランス料理や懐石料理などの高級コース料理のマナーのほうがまだ何となくわかっている人は意外といらっしゃいます。解説しているマナー本もたくさんあるので、とっさの場合の情報収集もしやすいです。
ということで、高級料理よりもハンバーグ定食などのような「庶民派メニュー」のほうが、食べ方に悩むことが多いものです。しかも、少し高級感がある庶民派メニューです。具体的に言うとメイン料理の奥に平皿に盛られたライス、そして反対側にはサラダ、ナイフ・フォークがついてくる、なんだか大きな紙ナプキンもある、というセッティングです。
さあ、あなたはどう食べますか? このようなメニューこそ日ごろのマナー感覚が出てしまいます。学生食堂で食べるような食べ方で品を落とす人も多いです。有能なビジネスパーソンにふさわしい落ち着いた食べ方をするには?
見ていきましょう。