「エグゼクティブ」とは何か──その定義と本質

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「エグゼクティブとはどういう人ですか?」という質問を受けることがあります。多くの人が「なんとなくの雰囲気」は理解しているものの、その定義や本質については明確に答えられないことがよくあるようです。

このページでは、そんな疑問の声にお答えし「エグゼクティブ」の語源的な意味と、現代ビジネスにおける実質的な定義について明確に説明します。さらに、今後のリーダーにとって不可欠な要素である「エグゼクティブプレゼンス」とは何かについても掘り下げていきます。

 

エグゼクティブ──語義と背景

まず、「エグゼクティブ」の辞書的な意味から知りましょう。英語の “executive” は、名詞で「経営幹部」「役員」「執行者」、形容詞で「執行権を持つ」「経営の」といった意味を持ちます。たとえば、CEO(Chief Executive Officer)は「最高経営責任者」を意味します。

つまり、組織における意思決定層に位置し、業務執行の責任を担う人物を指します。組織上の職位に限定される場合もありますが、実際にはそれだけではありません。漠然と社会上位にいる層、「ビジネスシーンでの『できる人』」を指すことも多いです。またそういう人間に相応しい上質感、高品質さも指します。

特徴的なのは、「仕事」「ビジネス」イメージが常に意識的・無意識的に関連づけられていることです。

例えば、高級ホテルにはスイートルームが何種類か用意され「インペリアルスイート」「ラグジュアリースイート」「エグゼクティブスイート」などのネーミングがされていますが、「エグゼクティブスイート」と名付けられた部屋はどのホテルも執務や会議など「ビジネスシーン」を意識した家具が配置されていることが多いのです。また壁紙やカーペットなども渋い色調でまとめられていることが多いですが、これは経営トップなど壮年の、特に男性ビジネスパーソンをイメージしてのチョイスであると考えられます。

 

「セレブ」「カリスマ」との違い

同じ社会上位層を表す言葉としてしばしば混同されがちな「セレブ」や「カリスマ」と「エグゼクティブ」の違いも明確にしておきましょう。

ーセレブ(セレブリティ):著名人や富裕層など、華やかさやステータス性に重点がある存在。

ーカリスマ:特異な才能や感性によって、人々を強く引きつける稀有な存在。

ーエグゼクティブ:高度な実務能力、知性、安定感、信頼性を備えたビジネスリーダー。

 

このように、有名度や財力、稀有な才能などがクローズアップされる「セレブ」「カリスマ」と比べ、「エグゼクティブ」は、その地位に見合う実力と安定感を持つ“信頼されるリーダー”としての側面が強調されます。

 

「エグゼクティブ」に求められる資質とは

では「エグゼクティブ」と呼ばれることにここまでの辞書的な意味合い以外で、何か条件はあるでしょうか。その答えは「その言葉に何が想起されるか/期待されるか」でわかるでしょう。

一般にエグゼクティブと呼ばれる人に対しては、以下のような要素を期待する傾向が強いと言えます。

●組織における高い職責を担っている

●優れた判断力と意思決定能力がある

●言動・振る舞いに安定感と知性がある

●周囲に信頼感と品格を与える外見と佇まい

●状況に応じて堂々とふるまえる自信と余裕

 

「エグゼクティブ」はこのような要素を持った存在であり、その雰囲気を醸し出すことで周囲が「彼/彼女はエグゼクティブである」、つまり「高度な実務能力、知性、安定感、信頼性を備えたビジネスリーダー」との認識を自然に持つことになります。このことは、その人物がビジネス上必要な事柄を執行する上で、周囲に対する説得力を持ち、影響力を高めることに大きな効力を持ちます。

このような「エグゼクティブ」らしい存在や雰囲気は「エグゼクティブプレゼンス」と呼ばれ、上に立つ立場の人間に必須の資質であり、リーダーシップの重要な一部を成すと考えられています。

 

エグゼクティブプレゼンスを知る

あらためてエグゼクティブプレゼンスを説明すると、上位職にある人間が自然と醸し出すべき「存在感」「信頼感」「品格」「知性」などの総合的な印象力のことです。これは天性のものではなく、後天的に獲得できるビジネススキルです。

スキル習得にあたっては、下記のような要素を磨いていくことになります。

●知的で落ち着いたたたずまい

●表情やアイコンタクトなど印象のコントロール

●洗練された動作

●説得力ある声や話し方

●コミュニケーションの知識やスキル

●公的な場所でのマナーや振る舞い

●リーダのマインドセット

 

ポジションや責任が高くなるにつれ、周囲からの期待水準は高くなります。それは大きなプレッシャとなるでしょうが、その人が上のような要素を意識して自分の表現力や演出力を上げることで、期待に応える存在感や雰囲気を醸し出すことが可能となります。

そして、外部への対面、社内メンバーへの影響、顧客・パートナーからの期待に応えることによって、多方面にわたって早期の信頼構築が可能となるのです。

逆に大きな期待に応えられず失望感を与えるようであれば、商機や人間関係に実質的な損失が生まれる可能性があります。ですから、グローバル企業では「エグゼクティブプレゼンス」をマネジメントスキルの一つとして評価指標に含める企業も増えており、昇進要件のひとつと見なされることさえあります。

 

エグゼクティブになるということは

最後に整理すると、エグゼクティブとは以下のような人物を指します:

高度な責任を担う職位にある/実力と経験に裏打ちされた信頼性がある/社会的・ビジネス的な場にふさわしい装いや振る舞いを心得ている/周囲に安心感・説得力・知性・品格を伝えることができる

このような人物像に近づくには、自分の価値、職位や責任に相応しい人物像を伝えられる表現力や演出力を磨き、相応しい存在感や雰囲気を身につけましょう。その手段としてエグゼクティブプレゼンスの習得を積極的に考えてください。

 

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