「豊かな人生」と聞いて、どのような生き方を思い浮かべますか?
経済的に余裕があること。上質なものに囲まれて暮らすこと。あるいは、仕事で成功し、社会的な地位を得ること。
もちろん、どれも豊かさのひとつの形でしょう。
しかし、近年は「豊かさ」を考えるうえで、これまでとは違う価値観が注目されるようになっています。
私はこれまで、企業の経営幹部3,000人以上に「エグゼクティブプレゼンス」の指導を行ってきましたが、グローバルに展開している企業は、環境や社会の問題に非常に敏感です。
そうした企業の方々のお話を聞いたりしていると、今まで当たり前と思っていた価値観は、様変わりしてきていると感じます。
これは、超富裕層やエリート層と呼ばれる人たちも同様で、そんな人たちの間でも、以前とは違った価値観が育っているように思います。
実際、社会学や消費者行動の研究でも、何を所有しているかだけでなく、何を選び、何にお金や時間を使うかということが、人々の価値観や社会的な立場を理解するうえで重要なテーマになっています。
最近注目されている、生き方や価値観に関係する言葉を知っておくと、そうした変化がどういうものなのか、見えてくる気がするんですよね。
そこで今回は、「豊かさ」に関する3つのキーワードをご紹介します。詳しくご紹介しますので、ご覧になるとご自身にとっての豊かさや、これからの生き方を考えるヒントになるかもしれません。
1 サステナブル・ラグジュアリー(Sustainable Luxury)
そのまま訳すと「持続可能な贅沢さ」
ただリッチなものやゴージャスなもので贅沢するというのではなく、環境や生産者、未来への配慮も「上質さ」の基準にして選ぶという考え方です。
例えば、長く使えるように丁寧につくられたもの。修理しながら何十年も愛用できるもの。あるいは、素材の調達や製造過程にも責任を持っているブランドがつくったもの。こうした価値を重視する動きは、ラグジュアリー市場でも以前から注目されています。

